2019Sシラバス
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木3 木3 地球温暖化は温室効果ガスの大量放出により引き起こされます。その中で最も重要で身近なものは二酸化炭素(CO2)です。一方、健康に深刻な影響を及ぼす大気汚染物質の一つとしてPM2.5が問題となっています。本ゼミナールでは、簡易測定装置を用いて身近な環境におけるCO2やPM2.5の濃度変動を測定し、そのデータの解析、結果の考察を通じて、科学的なものの考え方や論理の展開の仕方を身につけます。また、関心がある場合には、赤外線強度の測定装置(サーモグラフィー)も用いた実験も行えます。これらは、グループ単位での測定実験、解析、発表、および、全員での質疑応答の形式で行います。これと併せ、あるテーマについて講義形式で話題提供し、グループ討議や全体討論を通じて、科学的なものの見方の幅を広げていくことを目指します。 (授業の目標) ・自分たちで行った測定結果を題材に、論文や口頭発表の構成要素である、序論・手法・結果・議論の展開ができるようになる。 ・実験の立案、実施、まとめの過程で、個人の考えを出し合い、議論を通してグループとしての考えや提案をまとめる能力を身につける。 ・研究発表に対して質問する能力を向上させる。また、発表者は質問や批判に対しての対応力を強化する。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 定期試験は行わず、毎回の作業への取り組みや、発言頻度・内容により評価を行います。 教科書は使用しない。 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 初年次ゼミナール理科 31414 31419 授業の目標・概要 ※開講場所:生産技術研究所(駒場第二キャンパス) S棟2階 ギャラリーS-2会議室 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見解決型演習、デザイン・エンジニアリング、スケッチ、プロトタイピング、アイデアの作り方、ユーザビリテ教科書 ガイダンス 授業の目標・概要 (授業の概要) 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、地球科学/気象、気候変動・地球環境、発想力、調整能力、観察力 教科書 ガイダンス 【背景】 デザインという言葉は、かつては装飾的な「意匠」の意味で使われていましたが、今日では人々の生活を豊かにするための幅広い価値創出の技術として、様々な分野で活用されるようになりました。本授業ではデザインについて、次のような新しい定義を採用します。 「デザイン:人工物あるいは人工環境と人との間で起こるほぼ全てのことを計画し、幸福な体験を実現すること」 便利で使いやすく美しい人工物をデザインするには、基本機能を設計するための幅広い自然科学と、人のふるまいを理解するための人文科学の知識、自然物や抽象形態に対する繊細な美的感覚と表現力が必要です。いずれも習得に時間がかかる巨大な体系ですが、最も重要なのはそれぞれの方法論の違いを理解し、常に多視点、多重思考で考えることです。 【目的】 ・科学知識と美的感覚、論理思考と手作業、概念操作とプロトタイピングなど、相反する創造プロセスを同時に扱うための「振り子」思考を身につける ・アイデア創出の方法を学ぶ ・アイデアを具現化し、人に伝えるためのプロトタイピング手法を学ぶ ・スケッチや立体物製作のための基本となる物の見方、身体の使い方を学ぶ 【概要】 後述の3つの課題に挑戦してもらいます。 制作は、しばしばホームワークであり、かなりハードワークになります。 【参考】 教員のひととなりを知りたい場合は、下記のブログやTwitterを参考にしてください。 ・ブログ「デザインの骨格」 http://lleedd.com/blog/ 2014年から更新されていませんが、デザインの基礎となるものの見方や考え方をエッセイ風に記録したものです。 ・twitter @Yam-eye https://twitter.com/Yam_eye ・Instagram https://www.instagram.com/yam_sketch/ 山中のスケッチ置き場です。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 ィ 教科書は使用しない。 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 78 K501 時間割コード 曜限 デザイン・エンジニアリング・ワークショップ ~ 機能的で美しいものを 作るための観察、コンセプトワーク、スケッチ、プロトタイピング 身近なCO2・PM2.5濃度の変動を 講義題目 捕らえる 担当教員 山中 俊治 今須 良一 生産技術研究所 大気海洋研究所 所属 教室 シラバス参照

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