2019Sシラバス
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木3 本誌「初年次ゼミナール文科の履修について」の頁を参照のこと。 【この授業の目標・概要】 今日の国際関係を占ううえで、民族や宗教にまつわる紛争の制御が依然として重要な課題であることは、昨今の難民問題やテロ事件に言及するまでもなく明らかである。 しかし、とりわけ国際関係を久しく賑わせてきたこうした紛争が、いかなるメカニズムによって発生し、いかに制御・解消できるのかについては、いまだ十分に解明されていない。そもそも論者によって各紛争の捉え方は大きく異なることが常であり、何が客観的で正しい捉え方であるのか判断に窮することも多い。その一因は、民族や宗教がすぐれて主観的な営みであることにある。この授業では、日本国内のものを含む世界の様々な事例を受講生が取り上げながら、人間社会の主要課題の一つである民族・宗教紛争の捉え方を学ぶ。そのことを通じて、人文・社会科学固有の対象である、曖昧さや両義性、主観と客観の不分明さがつきまとう事象への様々なアプローチ方法を体得することを目標とする。 【学術分野】国際関係、社会学 【授業形態】ディシプリン型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。 次の参考書を使用する。 書名 著者(訳者) 東京大学教養学部初年次ゼミナール文科運営委員会 書名 著者(訳者) 大澤真幸・姜尚中編 出版社 書名 著者(訳者) 宮島喬・佐藤成基・小ケ谷千穂編 出版社 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 初年次ゼミナール文科 成績評価方法 授業のキーワード 民族、宗教、ディアスポラ、国際問題、ナショナリズム、エスニシティ 教科書 参考書 ガイダンス 『読む、書く、考える ―東京大学初年次ゼミナール文科 共通テキスト―』 ナショナリズム論・入門 有斐閣 国際社会学 有斐閣 46 517教室 時間割コード 31721 授業の目標・概要 【共通目標】 曜限 講義題目 民族・宗教と紛争 担当教員 鶴見 太郎 所属 国際関係 教室

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