2019Sシラバス
40/384

本誌「初年次ゼミナール文科の履修について」の頁を参照のこと。 【この授業の目標・概要】 十八世紀前半のロンドンで書かれた奇書『蜂の寓話』を読む。「私人の悪徳こそ公共の利得」という挑発的な副題をもつ本書は、真面目とも不真面目ともつかぬ口調で、経済的繁栄、道徳、社会、欲望、等々に関する人びとの常識に思わぬ観点から揺さぶりをかける。経済学も社会学も心理学も学として成り立っていない時代に書かれ、後年、それら諸学に大きな刺激を与えたこの本は、どんな学にも属していない。その意味で、教養学部時代にこそ手に取るのがふさわしい古典である。 授業の目標としては、まずは書物をじっくり読むことを身につけること、さらに報告と討議を通じて、この本の中から各人がそれぞれの「問い」を見つけ、その探究を、論文というかたちにする経験をすることである。 【学術分野】政治 経済 社会・社会思想史 文化人類学 哲学 心理・教育学 【授業形態】文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 次の教科書を使用する。 書名 著者(訳者) バーナード・マンデヴィル(泉谷治) 出版社 ISBN 次の参考書を使用する。 書名 著者(訳者) 東京大学教養学部初年次ゼミナール文科運営委員会 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 本誌「初年次ゼミナール文科の履修について」の頁を参照のこと。 【この授業の目標・概要】 現代の国際社会が直面するさまざまな問題のうち、紛争と介入をめぐる諸議論をとり上げ、文献を読み、批判的に検討しながら、学術的な論文の書き方と議論のあり方を学ぶ。主観的・直感的に「正邪」を議論するのではなく、事実関係を整理し、既存の議論をふまえた上で、「自分の」議論を説得的に展開できるようになることがこの授業の目標である。 【学術分野】国際関係 【授業形態】ディシプリン+文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。 その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 初年次ゼミナール文科 31682 火1 31683 火1 授業の目標・概要 【共通目標】 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード マンデヴィル、蜂の寓話、社会、経済、欲望 教科書 参考書 ガイダンス 成績評価方法 授業のキーワード 紛争、軍事介入、人道的介入、和解、保護する責任、平和構築 教科書 参考書 ガイダンス 蜂の寓話―ー私悪すなわち公益(新装版) 法政大学出版局 ISBN978-4-588-14015-0 C1310 『読む、書く、考える ―東京大学初年次ゼミナール文科 共通テキスト―』 東京大学教養学部初年次ゼミナール文科運営委員会『読む、書く、考える ―東京大学初年次ゼミナール文科 共通テキスト―』上記以外の参考文献は授業中に指示する。 38 119教室 KALS 時間割コード 曜限 バーナード・マンデヴィル『蜂の寓話』(Bernard Mandeville, The Fable of the Bees) 講義題目 を読む。 紛争と介入をめぐる諸問題 担当教員 徳盛 誠 岡田 晃枝 国際関係 所属 留学生相談室 教室

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る