2019Sシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 【注意】この授業は、開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開されることがあるので留意してください。 日本では現在,増えすぎた野生偶蹄類による農林業被害や生態系へのダメージが深刻化し,年間数十万頭にのぼる野生シカやイノシシが捕殺されている。その一方で,絶滅の危機にさらされ保護を必要としている動物種も多くある。これらの問題は,元をただせば人間の社会構造や経済事情の変化によってもたらされたものである。野生動物との持続的な未来関係を築いていくためには,動物と人間社会の関係を深く理解し行動していく事が欠かせない。しかし残念ながら,渋谷近辺での大学生活では,野生動物と出会う機会すら限りなくゼロに等しい。 このゼミでは,野生動物の「保護と管理」について,房総半島の自然の中で体得的に学習する。野生動物の調査方法を体験し,駆除動物の肉から料理を作り,実社会で野生動物問題に取り組んでいる人たちと出逢う中で,生命の多様性,そして人間自身の多様性について,深く考える機会を提供したい。経済学・法学・生態学・農学・林学など各分野からのアプローチが必要な分野であるため,全科類の学生が主体的に貢献できるのも本ゼミの大きな特長である。本ゼミは,長年に亘り個性豊かな(変)人たちを多数輩出してきた。みなさんも,異分野交流の刺激と,自分の直感で生命と対峙する楽しさを,雄大な自然の中でぜひ堪能して頂きたい。 ※このゼミは4月8日(月)6限(18:45~)に駒場キャンパス1313教室にて行われる農学部全学体験ゼミナール合同説明会への参加を予定しています。 出席と最終日のレポート,プレゼンテーションや討議により評価する。 教科書は使用しない。 第一回授業日に行う。 S 全学体験ゼミナール 31586 31584 授業の目標概要 評価方法 教科書 ガイダンス 授業の目標概要 評価方法 教科書 ガイダンス ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 森林は多様な生物の生息場所であるとともに、人にとっても水や食物などさまざまな恩恵をもたらす存在です。日本の国土の約7割は森林に覆われていますので、森林を知ることは、自然の成り立ちや、人と自然のかかわりを知ることそのものであるといえます。しかし、現代の日常生活では、森林の生命の営みや森林の恵みを経験的に知る機会は決して多くありません。秩父演習林の位置する奥秩父山系は関東甲信越地方の水源地であり、深い森林と切り立った渓谷が原生的な自然を形作っています。気軽に行ける場所ではありませんが、関東地方で人間の影響の少ない自然に触れることができる数少ない地域です。 本ゼミでは、秩父地方の自然史や生業に関する事前講義を踏まえ、奥秩父山系の森林生態系の見学を行います。具体的には、標高に伴う森林の推移、森林に対する自然撹乱、樹木の更新、動植物の分布、シカによる植生衰退など、森林生態系の動きについて体験的に学びます。また、薪炭林としての二次林や放棄された人工林など、過去から現在までの森林利用を学ぶとともに、山村での郷土食を体験します。最終的には、手つかずの原生林と、資源利用されてきた二次林・人工林を比較し、森林の成り立ち・人と森林のかかわりについて、自らの体験をもとに考えていただくことを目標とします。本ゼミを通じて、奥秩父地域の自然を体験し、経験的に自然を知るという科学の基本的なアプローチを学ぶことを期待しています。 ※受講人数を10名以下に制限します。 ※受講希望者はガイダンスに参加して下さい。 ※担当教員:山田利博・平尾聡秀・鈴木智之 ※このゼミは4月8日(月)18時45分~19時45分に1313教室にて行われる農学部合同説明会への参加を予定しています。 出席とレポートで評価します。 教科書は使用しない。 第一回授業日に行う。 120教室 352 2 2 120教室 157教室 時間割コード 時間割コード 開講 講義題目 フィールドで考える 野生動物の保護管理 開講 講義題目 春の奥秩父を巡る S 尾張 敏章 久本 洋子 當山 啓介 福井 大 担当教員 山田 利博 平尾 聡秀 鈴木 智之 担当教員 石橋 整司 所属 農学部 木5 所属 曜限 単位 農学部 水6 曜限 単位 教室 教室 対象 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

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