2019Sシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 金 5 S 総合科目 B(国際・地域) 31311 講義題目 授業の目標概要 評価方法 教科書 ガイダンス 科学・テクノロジーの文化人類学 文化人類学は元来、いわゆる伝統的世界をその対象とし、分析対象地での長期間の調査であるフィールドワークとそれに基づいたエスノグラフィによって、文化的社会的存在としての人間のあり様を描き出してきた。しかし、グローバリゼーション等による伝統的世界の変容や文化人類学者の調査が内包する権力性への批判等により、文化人類学は転換を遂げ、近年、現代世界を対象とした研究、とりわけ現代世界で重要な役割を果たす科学やテクノロジーに関する文化人類学的研究が実施されている。科学やテクノロジーは、一見文化や社会とは無関係のように見えるが、実のところその生成プロセスは文化的社会的性格を帯びている。さらに、我々の日常がそれなしでは成立しえないことからもわかるように、科学やテクノロジーは文化や社会へも大きなインパクトを与えており、文化人類学の分析対象として非常に重要である。 本授業では、まず伝統的世界に関する文化人類学とその展開を概観した後、現代世界、特に科学的実践の現場であるラボラトリー(実験室)での活動やテクノロジーの形成プロセス、科学やテクノロジーと文化や社会との関係性に注目した文化人類学的研究を紹介し、現代世界の様々な課題が社会科学的観点からいかに分析可能かを明らかにする。 リアクションペーパー(30%)と期末試験(70%)。 教科書は使用しない。 第一回授業日に行う。 252 1102教室 時間割コード 開講 授業科目名 現代文化人類学 担当教員 鈴木 舞 所属 人類学 曜限 教室 対象

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