2019Sシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 月 5 S 1年 文科 理科 2年 文科 理科 火 2 総合科目 L その他外国語 30268 30373 S 語学としての漢文 講義題目 授業の目標概要 中国の文章語は、戦国の諸子百家や『史記』『漢書』などの歴史書においてその骨格を確立し、中国はもとより日本・朝鮮・ベトナムなど東アジア世界における知の世界の共通語となった。日本ではそれを訓読の技法によって日本語の中に取り入れ、今なお国語科の中に「漢文」と称して位置づけている。しかしそのためにかえって、それが本来中国語であった事実は、学習の現場においては忘れられがちでもある。 この科目を漢文と呼ばずに古典中国語と称するのは、その本来の姿に注意するからであるが、他方で、訓読を通じてそれを日本語化したものまで含めて扱う。近年の古代中国語の研究成果を踏まえて、高等学校で「漢文」として学習したものをいったん外国語として客観化し、より本質的な理解に到達することと並んで、国語学の研究成果をも参照しつつ、古典中国語を日本の先人たちがいかに日本語世界に取り入れてきたかを理解することもまた、この科目の目標である。 この科目は、古典中国語が流通した東アジア諸地域の研究を志す者に、そのために必要な読解力の基礎を身につけさせることを目的とするが、それにとどまらず、日本語の使い手として、「漢文」を新たな角度から学び直してみたいと考える者の受講をも、大いに歓迎する。 最終回の授業で行う持ち込みなしの確認テストと、丁寧に辞書を引いて作成するレポート(指定された文献の訳注)との、両方によって評価する。片方のみでは単位は出ない。さらに、通常の授業で行う小テストの状況を加味する。 その他 教材はプリントを配布する。漢和辞典を準備すること。これから準備するのであれば、『漢辞海』(三省堂)か『新字源』(角川書店)を勧める。 第一回授業日に行う。 講義題目 授業の目標概要 評価方法 教科書 ガイダンス 評価方法 教科書 ガイダンス 古典日本語の世界――文字とことばのダイナミクス 古典日本語について、文字とことばのダイナミクスという観点から、理解を深める。古典日本語を、平安朝の古文を典型とするものとしてではなく、漢文、和漢混淆文、カタカナ文も含めて、さまざまな文体が互いの存在を前提としながら機能し、干渉しあっている世界としてとらえることを目指す。毎年担当者が交代する授業だが、今年度は上代日本文学専攻の品田悦一と近世日本思想史専攻の高山大毅が担当する。 定期試験を行なう。 プリントを配布する。 第一回授業日に行う。 235 164教室 159教室 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 古典日本語 開講 授業科目名 古典中国語 担当教員 品田 悦一 高山 大毅 担当教員 谷口 洋 国文・漢文学 所属 国文・漢文学 所属 曜限 曜限 教室 対象 教室 対象

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